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マツコさんの番組から学ぶ自己紹介の極意


こんにちは。放送作家の板橋めぐみです。 テレビやラジオの企画・構成の仕事を始めて、かれこれ20年以上経ちます。 去年まで5年ほど大学講師として、メディア関連の授業を担当していました。 最近、一般の方々の自己紹介をお作りする 「自己紹介オーダーメイド」というサービスを始めたところです。

自己紹介に悩むあなたにぜひ見て欲しいオススメ番組

前回は「多くの人の自己紹介は情報がてんこ盛りで『幕の内弁当』になりがち。

しかし幕の内弁当は印象に残らない」「ウリがハッキリしている 『焼肉弁当』のような自己紹介を目指すべし」というお話を書きました。

では「焼肉弁当」のように、アピールポイントが一つに絞り込まれた 自己紹介にするにはどうしたらいいのでしょうか。


そこで、ぜひとも見て、参考にしていただきたい番組が

TBS系列「マツコの知らない世界」(毎週火曜日20時57分)です。 (残念ながら私の担当番組ではありません、念のため)

ご存知の方も多いと思いますが、

この番組には毎回、「その道のプロ」「マニア」の方が登場して

その方だからこそ知る奥深い世界をマツコさんにプレゼンしています。 この出演する専門家・マニアの方々はほとんどが一般の方々なので、

ほとんどの視聴者にとっては初対面の相手。

そんな初対面の方に興味を持って見てもらうため、

番組制作者サイドは様々な工夫を凝らしています。

その一つが、「紹介の仕方」です。

最近の出演者の紹介を見てみると…

全国7500種類以上の袋麺を食べた男・大和さん

*年間1100個を食べ尽くし“おはぎ”は「最強の栄養源」だという安井さん

*47都道府県の信号を追いかける大学院生、岩原さん


「袋麺の人」「おはぎの人」「信号機の人」と、

それぞれ、何の専門家なのか、すぐにわかりますよね?

この「すぐわかる」というのがとても大事なんです。 「すぐわかる」理由は、伝える要素を「一つに絞っている」からです。

これが「味噌ラーメンと、ざるそばと、カレーライスに詳しい」となった途端に 何の人なのか、わからなくなってしまい

「幕の内弁当」まっしぐら。

すぐわかってもらうためにも、 伝える要素を一つに絞ることはとてもとても重要なんです。

なぜ、絞らなくてはならないのか

それでも「どうしてもいろいろ言いたい! なぜいろいろ言ってはダメなのか」

という疑問もあるかもしれません。

その最大の理由は「覚えられない」ということ。

短い自己紹介の時間(せいぜい30秒)の中で、

覚えられることといえば、せいぜい一つか二つ。

中でも名前は一番覚えにくい。

すでにこの文章をここまで読んできたあなたも、

前述した「マツコ」の出演者が

「袋麺」「おはぎ」「信号機」の人だったことは覚えていても、

お名前は記憶に残っていないはずです!

なので、お相手に負担をかけないよう、

覚えてもらう要素は極力絞り込むことが大切なんです。

そして、名前は覚えてもらえなくても

「袋麺の人」「おはぎの人」「信号機の人」と覚えてもらいましょう。

そこまで印象づけられれば、万々歳です!

とはいえ、ただ闇雲に情報を絞ればいい、というわけではありません。

絞り方にはコツがあるのです。


この続きはまた次回。

皆さんの魅力が開花することを願って、毎回、お花の写真をアップします。

放送作家の「自己紹介オーダーメイド」にご興味のある方は、 こちらまでお願いします!   https://www.megumi-itabashi.com/self-introduction

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