はじめまして。放送作家の板橋めぐみです。
テレビやラジオの企画・構成の仕事を始めて、かれこれ20年以上経ちます。
去年まで5年ほど大学講師として、メディア関連の授業を担当していました。
最近、一般の方々の自己紹介をお作りする「自己紹介オーダーメイド」という
サービスを始めたところです。

すべては「もったいない!」から始まった
私が「自己紹介」を意識し始めたのは、今から15年ほど前。
きっかけとなったのは、
当時担当していた、FMラジオの生放送の朝の帯番組です。
その時、毎日のように湧き上がっていた思いがありました。
「もったいない!!」
私のブログはこの思い出から始めさせていただきます。
当時の私の仕事のひとつが、クイズコーナーなどの電話での出演者を、 毎回応募してくれる参加希望者の中から選ぶこと。 作り手側としては、番組を盛り上げるためにも、少しでもパーソナリティーと 面白い話ができそうなリスナーを出演させたいもの。 そのため出演候補者に「趣味」「今の仕事内容」「がんばっていること」などを 電話で尋ね、話が盛り上がりそうな方に出演をお願いしていました。 ちなみにこの電話リサーチはコーナーの直前のわずかの時間を使って行います。
放送時間は迫っている。
一秒でも早く、ネタを持っている、話題のあるリスナーを選びたい。
しかし困ったことに、リスナーの方々の自己紹介は概して面白くないのです。
返って来る答と言えば、「普通の会社員です」「趣味はサッカーのテレビ観戦」
「忙しくて仕事以外、特に何もやってません」…などなど、
「それじゃ、話題が広がらない!」「リスナーが興味を持てない」というものばかり。
とはいえ、番組を盛り上げねばならない私は、焦る気持ちを抑えて粘り強く質問を続けていきます。
すると、少しずつですが面白い話題が出てくるのです。そのたびに思いました。
「最初から言ってよ〜〜」
同時に、歯がゆくなりました。
「この人たち、面白いのに損してる!もったいない!」
「出会いの扉」が開くかどうか、勝負は最初の15秒
私の場合は仕事なので、「普通の会社員です」と言う初対面のリスナーに対しても、面白いアピールポイントを掘り起こすべく、諦めずにいろいろな質問をします。
しかし、普通は最初の15秒の自己紹介で「普通の会社員です」といった段階で会話も終わり、相手の関心もストップしてしまいます。つまり、せっかく自己紹介しても、「出会いの扉」が開くことなく、終わってしまうのです。
すべての出会いは相手から関心を持ってもらうこと、気にとめてもらうことから発展します。そうしたきっかけが生まれて初めて、ビジネスチャンスが広がったり、新しいネットワークを築けたり、恋人ができたり…といった展開があるのです。
しかし私も含めて多くの人は、日本人特有の奥ゆかしさ・控え目さが邪魔をしてか、自己紹介は下手&無頓着&雑&適当。加えて「自分の魅力は、仲良くなってから、おいおいわかってもらえればいい」と呑気な構え。いえいえ、最初の15秒で興味を持ってもらえないと、「おいおい」とか「次」なんてありませんから!!
「無駄に終わってしまう出会いが多すぎる! もったいない!!」、そんな思いに駆られた当時の私は考えました。「私が見つけられる面白いアピールポイントを、なぜ自分自身では最初からアピールできないのだろう?」
考えた末、出てきた答は、「普通の人は自分自身を『放送作家の目』で見ていない」ということでした。
この続きはまた次回。
皆さんの魅力が開花することを願って、毎回、お花の写真をアップします。
放送作家の「自己紹介オーダーメイド」にご興味のある方は、
こちらまでお願いします!
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