こんにちは。放送作家の板橋めぐみです。 テレビやラジオの企画・構成の仕事を始めて、かれこれ20年以上経ちます。 去年まで5年ほど大学講師として、メディア関連の授業を担当していました。 最近、一般の方々の自己紹介をお作りする 「自己紹介オーダーメイド」というサービスを始めたところです。
皆さんの魅力が開花することを願って、毎回、お花の写真をアップします。
「伝わらない」理由は、身も蓋もないですが「わかりにくいから」
「自己紹介」に関するみなさんのお悩みで、特に多いのが
「相手に伝わっているかどうか、自信がないんです」というもの。
「一生懸命お話ししてはいるんですけれど、お相手のリアクションがイマイチ」
「『へ〜』で終わってしまう」、そんな声をよく聞きます。
断言はできませんが、まあそのリアクションだと、
お相手はあまり興味を持たなかったのでしょう。
相手の興味を引くことができなかったのにはいくつか理由があるでしょうが、
最も可能性が高いのが「わかりにくかった」から。
また自己紹介に限らず、「わかってもらえない」という声をあちこちで聞きますが、
これもおそらくは「説明がわかりにくかった」からわかってもらえなかった、
のだと思います。
私は去年まで大学生向けに作文の授業を担当していたのですが、
学生たちの多くも「わかりやすくできない」ことに困っていました。
中でも「自分ではわかりやすく伝えているつもりなのに、わかってもらえない」
という声をよく聞きました。
あなたの説明は「撮影」できますか?
まず自分の説明が「わかりやすいか」「わかりにくいか」だけでも自覚したいもの。
実はこれ、簡単な見極めポイントがあるのです。
それは・・・その説明は「撮影できますか?」
この話は、先日行ったライブ配信でも最後の方で少しだけお話ししました。
撮影は、「写真」でも「映像」でもどちらでも構いません。
例えば「この前食べた料理がとっても美味しかったの!」、
これは撮影できません。
「おいしい料理」と漠然と言われても、どんな料理かわからないからです。
聞き手もイメージできません。
イメージできないということは、わかりにくいということでもあります。
これが「この前食べた焼肉がとっても美味しかった!」だと、
かなり具体化されますので撮影できます。
焼肉にも色々あるとはいえ、聞き手もある程度イメージできるので、
理解しやすくなる、わかりやすくなる、というわけです。
多くの場合、「説明がわかりにくい」最大の理由は、
説明が抽象的になってしまっているからです。
抽象度が高ければ高いほど、聞き手はイメージしづらくなります。
もしくは話し手と聞き手のイメージがずれてしまいます。
相手に話が伝わっていないかも…と不安になったら、
自分の説明が「撮影できるか?」と問いかけてみてください。
「撮影できない」場合、あなたの説明はまだまだ抽象的だということ。
さらに具体的に説明する必要があります。
自分の話が「わかりにくい」と気づくだけでも大きな前進です。
まずは「撮影できるか?」の問いかけを習慣づけるところから
始めてみてはいかがでしょうか。
抽象的な話を具体的にする方法については
また次回以降で。
放送作家の「自己紹介オーダーメイド」にご興味のある方は、 こちらまでお願いします! https://www.megumi-itabashi.com/self-introduction
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